観に行くつもりでなかなか行けなかった、ゴジラ-1.0をやっと観て来ました。
総合的に言うと、かなり良かったです。ブルーレイが5月に出るようなので買います。
しかしながら、前評判が良かった兵器類の描写は、ある程度分かっているマニア層にはかなり物足りない出来でした。流石に原寸模型を拵えた震電は実感が有りましたが、総じて構図が悪いです。あまり旧軍の兵器を格好良く描写してはならないという決まりが有るのでしょうか?
この作品を非凡なものにしているのは、9割方主演の神木隆之介さんの芝居と佇まいです。
神木隆之介さんの芝居は決してリアルでは有りません。戦争関係のリアルを描いてしまうと、客はドン引きでついて来ないに決まっています。神木隆之介さんの芝居、佇まいは、この作品の世界観を良く理解し、正に丁度いい塩梅に表現しているのですね。素晴らしい。
表現したいものが有る時、それをストレートに語っても理解はしてもらえません。自分はなぜ神木隆之介さんがここまで様々な作品で多用されるのかなと失礼ながら思っておりました。映画一本観てみれば納得です。
CGもまあ大した事は有りませんが、これをハリウッドより圧倒的な低予算で造った事は大いに評価されているようです。
監督の手腕にはさほど感じるものは有りませんでしたが、神木隆之介さんは素晴らしいです。まだ未見の方は、是非映画館で観ましょう。