温故知新

懐かしさを覚えるタイトルの映画が公開されています。トップガンとガンダム、そしてウルトラマン。誰もが知るビッグタイトルです。普段なかなか映画館で映画を観る機会が減っている自分ですが、見届けて来ました。

トップガンマーベリック、機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島、そしてシン・ウルトラマンです。どの作品も期待を裏切らない良作でした。素晴らしい。

まずはトップガンです。マーベリックと言うのは「一匹狼」と言う意味ですが、主人公のコールサインです。世間ではあまり言われていないようですが、これは元ネタは「トコリの橋」でしょう。前作は36年前。トムの若さは驚異的です。世界を狙った作品だけに、極めて万人向け。たまたま今回戦争が起きていますので、平和の為に命懸けで闘うと言うテーマはタイムリーだったかも知れません。飛行機の撮影が前作より数段しっかりしているのはお見事。人間ドラマでも泣かせます。魅せます。

機動戦士ガンダムは沢山のタイトルが出ていますが、今回のは特別です。まず「ファーストガンダム」である事。そしてファーストガンダムのメインスタッフであった安彦良和さんが監督を務めています。声優さんもアムロ君とカイさんはファーストのオリジナルキャストです。シャアもそうですが、今回はシャアは回想シーンにわずかに登場するのみです。この面子が揃うのは、もう今回が最後でしょう。個人的には今回観た3作品の中で、一番深く刺さりました。スタッフやキャストがファーストガンダムをリスペクトして丁寧に創っているのが良く分かる作品です。劇場先行でブルーレイディスクが売っていたはずですが、自分は公開二日目に行って既に無かったですね。恐るべしガンダム人気。

シン・ウルトラマンは庵野秀明氏脚本、樋口真嗣氏監督の「シン」シリーズ。特撮作品に並々ならぬ意欲と関心を持つ両氏の仕事だけあって、見事なものでした。今回の作品ではあえて樋口真嗣氏に監督を任せる事によって、見やすい作品になったのではないかと思いました。庵野氏自身が監督をやったら予算も期間も予定を大幅に超過したに違いありません。ウルトラマンの造形の美しさに、オリジナルのデザイナーである成田亨氏へのリスペクトがあふれています。多くの登場人物のキャスティングが見事にはまっていて、作品の完成度を高めています。この辺は流石分かっていますね。怪獣にお金をかけ過ぎたのか、メカは自衛隊頼りでした。

人気作の二作目やリブート作品は案外難しいもので、中には無かった事にされている様な作品すら有ります。幸い、今回観た3作品はいずれもビッグタイトルに恥じぬ良作でした。やはり映画は映画館で観ると良いですね。これを機会に、時々は映画館で映画を観たいものだと強く思いました。

コメントする