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奇跡は起きつつある

ロシアのウクライナ侵攻は、ウクライナの予想外の抵抗を受けている様子です。

ウクライナの首都キエフは、ロシアの起源と言えるキエフ大公国発祥の地。東スラブ民族にとって聖地と言えます。

今回の戦争はロシア側から観れば所謂聖地回復と言う大義が有ります。しかしながらウクライナはソ連、ロシアから酷い目にあわされ続けて来た歴史的経緯が有り、ロシアから離れようと動くのは必然です。

ウクライナが西側諸国に入れば、ほぼ共産圏の勢力は世界に対する発言権を逸します。ロシアとしてはそれは容認できない所でしょう。

今回、ドイツがどう動くかがキーポイントになります。ドイツは中国と密接な経済関係に有る為、中国の不利になる事はしたく無いのが本音。とは言え、今回のロシアの行動は国際法上も問題が有り、理性が有ればウクライナに味方するのが筋でしょう。

ロシアは日本にとってどちらかと言えば敵です。先の大戦末期、終戦による武装解除の隙を突いて邦人を虐殺、略奪した行為は、彼らが戦勝国であった為裁かれませんでした。

占守島の戦いでは樋口季一郎中将の判断で自衛戦闘が行われ、8月17日から21日に於いて帝国陸軍の精鋭、戦車第11連隊を含む第91師団が奮戦し赤軍を圧倒。日本本土の領土化を目論むスターリンの野望は挫かれました。この戦いで勝利した帝国陸軍の将兵は不当なシベリア抑留、強制労働と言う理不尽な運命が待っていました。何とか祖国に戻れた人々も、勇者として歓待されるどころか厄介者扱いでした。終戦後に勃発した占守島の戦いの事すら知らない日本人が大半でしょう。

とは言え、ロシア人やロシア文化の全てが悪い訳では有りません。一般的にロシア人は素朴で鷹揚で有り、情に厚く愛国心が高い人々です。シベリア抑留で苦しんだ兵隊さん達を、軍の目を盗んで助けてくれたロシアの人々も居たと聞いています。

今回の戦争はロシアとウクライナと言う同族同士の戦いです。今回の行動で、プーチン大統領は晩節を汚しました。一方でウクライナのゼレンスキー大統領は男を上げましたね。

現代の戦争は多大な資金を必要とします。ロシアを経済的に締め付ける西側諸国の制裁も有るので、時間がかかるようではロシアは自滅してしまいます。

少しでも少ない犠牲にて、この戦争が終結する事を祈ります。それが戦後のロシアの為にもなります。

一方で、国防の重要性を世界中が認識しました。これまでに日本を護る為に闘った、全ての兵隊さん達に改めて感謝申し上げます。

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