コロナ禍により、多くの被害が出ています。自分は何とか無事です。
東京はまだ「非常事態宣言」が解けませんが、収束はまだとしてもピークは過ぎたのではないかと期待しております。
ここ暫くは美術館やギャラリー、博物館も軒並み全休状態です。勿論絵は描いていますが、何かとネットで映画や動画を観る時間が増えました。
自分は天使や女神と言った画題が多いため、自然と神話や伝説、歴史関係のネタをいつも探しているわけです。
普段はせいぜいギリシア神話や旧約聖書あたりまでしかあまり気にしていなかったのですが、色々な神話は大本で繋がっているようです。それは何かと言うとシュメール文明です。シュメールとはメソポタミア文明の極初期と重なりますが、シュメールのやたら高度な文明は多くが失われ、顧みられませんでした。
シュメールの文化で皆が知っているのは、くさび形文字とギルガメッシュ叙事詩あたりでしょうか。少し詳しい人ならジグラットの遺構など御存知かも知れません。
キリスト教、ユダヤ教に、アスタロトと言う美形で有名な悪魔、つまり堕天使が居るのですが、彼はギリシア神話ではアフロディーテ、メソポタミア神話ではイシュタルと言う愛と戦争の女神に相当します。美しいのも道理です。
アスタロトがユダヤ教の悪魔である事は、実はキリスト教、ユダヤ教が多神教の要素を含む側面を示しています。主なる神を頂点としてはいますが、周囲の天使や悪魔は、諸外国や古の神々を持ってきているのです。
聖書に繋がる神々がいる事を改めて確認出来た事で、メソポタミア文明、特にその初期に異様なまでの叡智を発揮したシュメール文明に、かなり惹かれるものを感じます。
さらに、日本の古い神社の神域に、シュメール文明関係のペトログリフと言われる線刻を刻んだ岩が数多く発見されており、何らかの交流が古代日本と有った事は確実と考えられるそうです。
それはつまり、当然日本神話にも影響を与えている可能性が有ります。日本皇室の十六弁の菊花紋は、古代シュメール王族の紋章とほぼ同じように見えます。
紀元前の古代、意外にも世界は繋がっていたのかも知れません。