アズタイムゴーズバイ

神保町界隈は、以前仕事でいつも歩いていたから、愛着の有る街並みである。古本屋街は皆お店は北向き。大事な商品である古書を日焼けから守る為だ。

沢山有るカレー屋の中から今日の気分のお店を選び、大いに満足したので、最後に高岡で漫画でも買って帰ろうかとしたら、様子がおかしい。

神保町のコミック高岡と言えばコミック業界では伝説の名店。聖地と言っても良い。改装中かなと思ったが、何か変だ。それもそのはず、コミック高岡は今年三月末で営業を終了していたのだ。

丁度その頃は多くの締切に追われ全く余裕が無かった頃だ。全然知らなかった。茫然である。

自分の持っている漫画本のうち、高岡で買ったものはどれだけ有るだろう。高岡は当然売れ線の漫画を店の前面で扱いながら、次に来そうな一群や、あまり動かなくても作品として立派な名作に店内の一部を割き、漫画文化なるものを来店者に訴えかける立派な漫画屋だった。

ここに来ると楽しかったなあ。今まで有り難う。3月31日は敬愛する坂本真綾さんの御誕生日だが、平成最後の年の3月31日、漫画の聖地、コミック高岡が、営業を終えた。せめてその少し前に気付けなかったのが残念である。

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