これは、アルフレッド・ヒチコック監督が、映画における演技に悩むイングリッド・バーグマンにかけた言葉です。
まあ、「ふりをしろ。」
と言うくらいの意味でしょうか。
そして、ヒチコックはこうも言っています。
「たかが、映画じゃないか。」と。
ヒチコックとバーグマンは、結局上手く噛み合わないままだったようですが、ヒチコックの物言いには、自分も芸の道に生きる者として、ひたすらしびれます。
先程絵を仕上げながら、ヒチコックのFake it! と言う言葉が、強烈に脳裏に浮かんで来ました。
Feke と言う言葉は、あまり良い意味で使われないのが一般的と思いますが、
Feke it! と言う一言には、芸の本質が表現されているように思います。
実は今日仕上げた絵は、普段通りの描き方をしていたら、どうしても今日中に上がる状態ではありませんでした。
しかし、今日仕上げないと、出品に間に合いません。そこで、無理を承知で手順を省き、強引に仕上げてしまいました。
自分にも最近、以前よりは画面をコントロールする力がついて来たのを、感じました。まあ、ヒチコックほどでは有りませんけどね。