カツ丼の蓋

仕事帰りに空腹を覚えたので、久しぶりに巣鴨園に入った。朝っぱらからカツ丼を頼む。なかなか出てこないなと思いながら待って居たが、出て来たカツ丼を見て納得。蓋が付いていたのだ。

駅前に有るチェーン店のカツ丼は安いが、蓋は付いて来ない。単に丼に盛って有るだけである。

果たして、蓋で良い感じに蒸されたカツ丼は、そうだよな、これがカツ丼だよなと言う納得の味わいであった。溶き卵の上に散らした三つ葉の香りが効いている。素晴らしい。

世の中には、蓋の付いた昔ながらのカツ丼でなくても良いと言う人も居る事と思う。それはそれで、良いんじゃないかと思う。

でも、庶民相手の甘味屋でも、ちゃんと蓋付きのカツ丼を出してくれる所もある。昔からそうだったから、当たり前にしているだけの事なのかも知れない。それは素晴らしい事だと思うし、芸の道にも通じる大事な事であるように思った。要するに、旨かったのである。

 

 

 

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