新宿に有る世界堂本社へ行って来ました。世界堂は画材全般を安く販売する事で有名なチェーン店で、自分は池袋店を良く利用しております。
今回、全展の「世界堂賞」と本展目録の広告をお願いする為、先代の東京支部長である味生先生にアポイントメントを取って頂き、世界堂の担当の方にご挨拶をして来ました。
自分も全展の役員になりましたので、こういう仕事も引き受けなければなりません。新しい事をするのは緊張しますが、大いに勉強にもなります。今後は世界堂さんとのやり取りは基本的に自分一人で対応する事になります。
世界堂の担当の方からは、天然素材に依存する画材が枯渇しつつある旨を伺いました。まあ、所謂セーブル筆等でしょう。自分は主に豚毛の筆を使っておりますので、すぐにそれが無くなるとは思えませんが、自分もセーブル筆は持っていますし使う事も有ります。
セーブル筆が無くなれば、当然それを必要とする技法は失われるわけです。こうして絵の世界も少しずつ変わって行くのでしょう。良い悪いでは無く、物理的に変化せざるをえません。
絵を描く人々はまだ沢山いますが、これから始める人は大体CGに行ってしまうのではないかと思います。自分自身は自分の手仕事に誇りを持っておりますので、油絵が今後も無くならないよう祈っております。