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最後のエヴァ

最後のエヴァンゲリオンがついに公開されました。シンエヴァンゲリオン。庵野監督がゼネプロで活動していた頃から見守って来たアニメファンとして、エヴァの行く末を観届けて来ました。

「エヴァが終わる」と言うのは、アニメファンにとっては有名なプロレスラーの引退のようなものです。一大イベントではあるけど、本当にこれで終わりなのかなと言う疑問と期待を抱えてとりあえず観て来ました。

まだ観ていなくて、これから観るつもりの方もいらっしゃるでしょうから、内容をここでトレースする事は避けます。印象を言うと、悪く無かったです。百点満点で百五十点くらいでしょうか。ただ、この作品は二千点ぐらいの神話的な立ち位置に成り得た作品なので、自分的にそこまで至らなかった事が多少残念では有ります。

今回の作品は、作品であるとともに商品であり、極めて多くのアニメ関係者、ファン、世論まで巻き込んで来たシリーズの最終作です。皆がそれぞれの想い入れを持って観ます。ですから、全ての観客に対してベストの回答を用意する事はどう考えても無理です。

ただでさえ難解で伏線の多い話だし、新劇場版シリーズはテレビシリーズ、旧劇場版シリーズとは繫がらない設定です。多くの伏線を回収し、話としてまとめ、しかも観客をある程度満足させ、庵野総監督としてはそのうえでファンの予想を裏切りつつ(そういう性格です)まとめたい。そういう難題を、かなり高いレベルでクリアしています。

今回のを観たファンの声として、「庵野は丸くなった。」と言うのが有ります。なかなか言い得て妙で有ると思いました。更に言えば、「ファンも丸くなった。」と言う事でしょうか。

個人的には、坂本真綾さん演じるマリさんの活躍ぶりが素晴らしかったので、全て良しとします。

エンディングのスタッフロールを見て、亡くなった方や離れて行った方の名前を発見し、感無量でした。

お疲れ様でした。有り難う。みんなのエヴァンゲリオン。

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