十二翼の天使


作品説明

十二翼の天使  2016年8月 全展に出品

F50号 油彩

制作に二年かけた力作です。自分の過去最大の作品は100号ですが、
そのサイズで描き続けるのは現状無理なので、近年は50号を上限に
設定して描き続けております。

この作品のキャラクターは、ルシフェルを想定して描き始めました。
ルシフェルは堕天しサタンになる運命の天使です。最も美しく、最も
神に愛された天使であり、天使長であったとされています。

しかし神が天使より人間を愛しているのを悲しみ、待遇の改善を求め
て神に叛逆し、地獄に堕とされた事になっているようです。

この神話には自分流の解釈があり、ルシフェルは神に叛逆したのでは
無く、信頼されていたからこそ地獄の管理を任されたのではないかと
考えています。地獄とは悪を勧める世界ではなく、悪を罰するための
施設であり、神の思し召しにかなうものです。また、神に愛されていた
事から、ルシフェルは女性と考えられます。当時の道徳で同性愛は認め
られていませんから。

というわけで、このキャラクターは天界にいた頃の神にとって最愛
の天使であるルシフェルを描こうとしたものです。

ではなぜ十二翼の天使というあいまいなタイトルにしたかと言うと、
そこには自分なりの想いがあります。。ルシフェルは自分の解釈では
神を裏切ってはおらず、神との信頼関係はむしろ深まっていると考え
ますが、世間ではやはりルシフェルは堕天使であり、罪深い存在として
常に語られます。美しいルシフェルにあえて悲しい運命を被せて描く
必要も無かろうと思い、この天使はルシフェルなのかも知れないけれど、
特に名前を指定しない十二翼の天使として、自分なりにありったけの
情熱と愛情を注いで描き上げたものです。

如何でしょうか。現時点での自分の代表作です。