本当は悲しいスカイ・ハイ

坂本真綾さんの曲をハイレゾで買おうか悩みながら曲を検索していたら、プロレスのテーマ曲がいくつかあったので、嬉しくてつい購入してしまいました。

王者の魂と、炎のファイター、スカイ・ハイです。

王者の魂はジャイアント馬場のテーマで、炎のファイターはアントニオ猪木のテーマです。猪木のテーマはもともとモハメド・アリのテーマだったのを、アリから友情の証として贈られたものです。これを詳しく書くと1000ページくらいになります。

 

で、スカイ・ハイは、史上最も成功したマスクマンであり、偉大なるルチャドール、仮面貴族ミル・マスカラスのテーマ曲として、プロレスファンには圧倒的な人気のある曲なのです。

自分も結婚式をやる時はこの曲をかけたいと密かに思っていたくらいです。そういう機会は幸か不幸かまだありませんが。

今回ダウンロードしてみて、何て歌ってるんだろうと思い、ちょっと調べてみました。

スカイ・ハイはやや悲しげなメロディで始まります。

どうしたんだ、元気だせよ。人生はチャレンジだ。さあ、大空へ駆け上がろう!

と言うような歌詞を何となく期待していたのですが、実は辛い失恋の歌だったのです。

 

俺は君が大好きだった。君に全てを捧げ尽くした。俺たちは上手く行くと思っていたのに、君は俺を空の彼方に吹き飛ばす。

 

と言うような内容を歌っているわけです。嗚呼、結婚式でかけなくて良かった。

 

洋楽は概ねメロディや雰囲気を楽しむものであるため、まあ、こう言う事も有るんでしょう。ちなみに、75才になる今日もマスカラスはチャンピオンであるわけですが、このひたすら格好いい失恋ソングを、どういう想いで聴いて来たのでしょうか?

たとえ歌詞の意味を改めて知ったところで、スカイ・ハイの格好良さ、マスカラスの偉大さは、永遠に不滅です。

 

ベビーフェイスであり、紳士的な人物として知られるマスカラスですが、地方巡業などで、酒が足りない等と騒ぐ事もたまにあったそうで、そう言う時は、レフェリーのジョー樋口さん(進駐軍に柔道を教えていた人物で、やたら強い)が叱るとおとなしくなったそうです。嗚呼、プロレス栄光の日々よ。

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